はじめに
「ホームページを自分で作れるのかな?」
一度は考えたことがある人も多いでしょう。実際、WixやSTUDIO、ペライチ、WordPressといったノーコード・CMSツールが普及したことで、専門知識がなくても誰でも作れるようになっています。
とはいえ、いざ取り組んでみると「思ったより難しい」「この機能はできないのか」といった壁にぶつかることもあります。
自作でできること
1. 基本的なページ構成
- トップページ
 - サービス紹介ページ
 - 会社概要ページ
 - お問い合わせフォーム(簡易的なもの)
 
これらはほとんどのノーコードツールやWordPressで簡単に作れます。
2. デザインテンプレートの利用
- あらかじめ用意されたテンプレートから選ぶことで、ある程度見栄えのするサイトが完成
 - 写真やテキストを入れ替えるだけで形になる
 
3. 簡単なSEO対策
- タイトルタグやメタディスクリプションの設定
 - 見出し(H1、H2)へのキーワード挿入
 - Googleアナリティクスやサーチコンソールの連携
 
4. 簡易的なブログ更新
- WordPressなどを使えば記事を追加できる
 - 最新情報を自分で発信可能
 
自作では難しい・できないこと
1. 高度なデザイン表現
- テンプレートの範囲を超えたオリジナルデザインは難しい
 - 細かなレイアウト調整やアニメーションには限界がある
 
2. 本格的なSEO対策
- 内部リンク設計、サイト構造最適化、専門的なキーワード戦略などはハードルが高い
 - 表面的なSEO設定だけでは検索上位を取るのは難しい
 
3. セキュリティ対策
- WordPressの場合、プラグイン更新やセキュリティ設定が不十分だと不正アクセスのリスクがある
 - 専門的な知識がないと脆弱性に気づけない
 
4. 大規模サイトや独自システム開発
- ECサイトの複雑な機能(会員制、在庫連動、決済システムなど)は自作では限界がある
 - 採用サイトでの応募管理機能や予約システムも難しい
 
5. 信頼感の演出
- デザインの完成度が低いと「本当にこの会社大丈夫?」と不安を与える
 - 特に士業や医療、BtoB企業ではプロ品質が求められる
 
自作に向いているケース
- 個人ブログや趣味のサイト
 - イベントやキャンペーン用の簡易LP
 - 副業や小規模ビジネスの最初の一歩
 - 「まずは試しにやってみたい」という場合
 
外注を検討したほうがいいケース
- 会社の公式サイトとして信頼感を出したい
 - SEOや集客を本格的に行いたい
 - ECサイトや会員制サイトなど高度な機能が必要
 - デザインやブランディングを重視したい
 - 長期的に運用・改善していく予定がある
 
まとめ
ホームページを自作することは十分可能ですが、できることとできないことの範囲を理解しておくことが重要です。
- できること:基本的なページ構成、簡易的なSEO設定、テンプレート利用
 - できないこと:本格的なSEO、セキュリティ対策、大規模サイトや高度な機能、信頼性を高めるデザイン
 
最初は自作で始めても良いですが、ビジネスの成長に合わせて外注を検討するのが現実的な選択肢です。
